女装男子ミニ缶の性別哲学

女装男子ミニ缶の性別哲学

18年女装をしてきたミニ缶が性について語るブログ

女装男子必読!『女装して、1年間暮らしてみました。』レビュー

どうもです!

ミニ缶です!

 

今回の記事はクリスチャン・ザイデルさんの『女装して、1年間暮らしてみました。』という本についてレビューをしていきたいと思います。

『女装して、1年暮らしてみた。』ですが、その名の通り、著者クリスチャンが女装して1年間暮らしてみたという内容なのですが、女装男子特有の

  • あるある!
  • わかるわー!
  • そうなんだよなぁー

などなど。

共感してしまう内容がたくさんありましたので読んでいてすごく面白かったです!

最近になってようやく女装というものに取り組み始めてから、不安になることもあったのですが、この本を読んでからは、女装することに対する抵抗感・恐怖感というのが明らかに減りました!

ザイデルさんの女装体験談は本当に勇気あることだと思ったし、僕ら女装男子に向けて書かれたんじゃないかと思うぐらい赤裸々に体験談を本で語っています。

 

今日はそんな『女装して、1年間暮らしてみた。』を概要を話しながらレビューしていきたいと思います。

[toc]

寒がりクリスチャンが手にしたのはストッキング

クリスチャンの初めての女装はある冬の寒い日。

寒がりなクリスチャンは足が冷えるので、足をあっためるための防寒着がほしかったようでデパートに赴きます。

でも、足をあっためる防寒着としてはモモヒキがすぐに思いつくがダサいので着たくないと思ってしまい、他に何か他に良いものはないかと物色することにしまいました。

なかなかモモヒキの代わりになるものがないなぁ、とデパートを歩き回っていると気づいたら婦人服売り場にたどり着いていました。

「あ、やべ!ここ婦人服売り場じゃん!」

クリスチャンは慌ててその場を立ち去ろうとしましたが、クリスチャンはその場に陳列された女性の服、下着を見て、ワクワクする気持ちになりました。

「でも、周りから変なふうに見られないだろうか」

そう思いました。

でも、どうしても好奇心、ワクワクが止められなく、いくつかストッキングを買って家に持ち帰ることになります。

そして、家に帰って早速ストッキングを履いてみることに。

ストッキングを履くとなんとも言えない高揚感。トキメキを感じたのでした。

それからと言うもののクリスチャンはもっといろんな女性の服を着てみたい、メイクしてみたいという欲求を抑えられず、いろんな服を揃えたり、メイク道具を揃えたりして、女装にハマっていくのでした。

 

-------ミニ缶感想-------

この中ではクリスチャンは婦人服売り場でストッキングを買うのですが、なかなか勇気のある人だなぁと感じました笑

僕は普段通販で買うので人に見つかることはないのですが、もしかしたら今後女装をして婦人服売り場にいくことになるのだろうか、と思ったりしました。

買う場所はともかく、初めての女装で女性もののも服を買ったりするのは勇気が入りますが実際に手に取ってみると、なんとも言えないウキウキしたような気持ちになりますし、実際に袖を通してみるとトキメキを感じるんですよねー

女性の方はよくわかるかと思うのですが、可愛い服を着たり、メイクしたりして、元より可愛くなった自分をみるとトキメキを感じますよね。

こればっかりは体験して見ないとわからないことが多いです。

僕の体験談は下記で書いているので読んでいただけると嬉しいです!!

どんどん自分の中で大きくなっていく女としての自分

クリスチャンは自分の奥さんに自分は女装がしたいとカミングアウトします。

1年間女装してみて自分がどうなるかを試す実験という名目で。

どんどんハマっていくのですが、それと同時に本来の性別である男としての自分どんどん自分の中で存在が大きくなっていく女としての自分とで葛藤をするようになっていきます。

社会的信用を失ってしまうのではないか

男に戻れなくなってしまうのではないか

男が取るべき態度を取らなくなった時点で、男は男で無くなるのではないか

女としての自分の理想像が明確になればなるほど男ではなくなるのか

不安と葛藤の嵐です。

これから自分はどうなってしまうのだろうか。

-------ミニ缶感想-------

これはあるあるですねー

女装をしていると自分は男でなくなってしまうのではないかと思っていたことはありますが、実際はそんなことはありませんね。

僕は普段は男として生活していますし、女の子大好きなのは今も全く変わらないです笑

この記事でも一部書かせていただいていますが、僕が女装をすることがあるのは性表現であり、性指向は異なります。

簡単に書くと、自分がする格好は女性の方が好きだけど、恋愛対象は女性ですよ、ということです。

LGBTレズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダー。女装の場合トランスジェンダー)は深く勉強すると、性別っていうのは曖昧なものであることがわかるのですが言ってしまえば性というのは結構適当なものなんですよ。

その詳細はこの先で書きますので読み続けてくれると嬉しいです!

そもそも性別ってなんやねん?

クリスチャンは女装して生活をしていくうちに、男性とは何か、女性とは何か、ということに気づいたり、考えたりするようになります。

例えば男性は、

  • 男は強くなければならない
  • 同時に優しくなければならない
  • 時には弱さも見せなければならない
  • 自分の感情をコントロールしなければならない
  • 女性の気を引くために色々な自慢のネタを集めなければならない
  • 能力や力でいつも他人と比較されている

女性は、

  • 自分の感情に自由である
  • 素直である
  • 服装で個性を表現する
  • 感受性が豊かなので動くアンテナのようである
  • 男性に守ってもらえる存在
  • 活発に発信するのではなく受信する立場

ということ。

このことからクリスチャンは

男ってめちゃめちゃ抑圧された存在じゃね?

という風に思い始め、男性であることに対して塩の効いてない料理のように、男性であることの魅力がどんどんなくなっていくのを感じたのでした。

 

それとクリスチャンは、男性には女性としての自分、女性にも男性としての自分が存在するんじゃないか、という点にも気づきます。

どんな男性にも女性のようなか弱さや感受性を持ち合わせていたり、

どんな女性にも男性のような強さや活発さを持ち合わせていたり、

それは誰にでもあることではないか。

だから、男性と女性との差っていうのは案外小さいのではないか

そう思うようになるのでした。

-------ミニ缶感想-------

一度女性として扱われる経験をすると、そんな風に感じるんだろうなーと、僕も思います。

僕はまだ女装をして外出をしたことはないのですが、普段サラリーマンとして頑張って成果を出して行っても、会社やお客さんからの要求がどんどん大きくなっていくばかりで、なんの見返りもないような感じがしてくるし、それでも男としての役割を果たすために頑張らなければならないと誰に強制されるわけでもなく思えてくるんですよね。

これって、どうなんでしょうか。

僕は間違っていると思わずにはいられないです。

一方で女装をして女性としての表現をするとなんだか、いろんなことから解放された気がしてすごく気が抜けたような、肩の荷が下りたような感じがするんですよね。

この記事でも似たような内容が書いてあるので読んでくれると嬉しいです!

 

それと、男性と女性の差は小さいんじゃないか、という点ですが、この記事でも書いた通り、日本は他の諸外国と比べて古代から女装という文化に寛容です。

というよりかはLGBTレズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダー)全般に寛容です。

仏教の信仰に対する考え方から来るのですが、気になる方は上記の「この記事」のリンクから詳細の記事を見てくれると嬉しいです!

1年間の女装実験を終えて

女装をして1年間暮らして、奥さんとの約束どおりクリスチャンは女装をやめました。

1年間は本当に楽しくて、女装して男性とデートしたり、奥さんと女装したままショッピングを楽しんだり、女子に混ざって女子会をしたり、いろんな楽しいことがありました。

ですが、約束は約束です。

女装をやめました。

 

結果としては、

前より女性に対して理解できるようになったし、前より人間として磨かれた実感を得ることができた

ということのようです。

 

ですが、女装をやめてからの周りの反応は

クリスチャンは女装の方が良かった。。

という反応ばかりでした!

 

その反応に対してクリスチャンはその後どのようにしたのでしょうか笑

-------ミニ缶感想-------

女装を奥さんにカミングアウトして、その後も関係性も良好というのはすごいですが、実際はなかなか難しいですよね。

僕はバレてもいい。というスタンスですが、ほとんどの人はバレたくないと思っていると思うのでバレない方法について記事を書こうかな、と思っているので楽しみにしていただければ幸いです!

あとは、この記事でも書いていますが女装をすると女性への理解が深まってモテるようになります笑

すでにパートナーがいる方や結婚なさっている方については、相手に対してより離れがたい存在になれたり、より相手のことを思った接し方ができるようになるので、ぜひぜひ読んでください!

『女装して、1年間暮らしてみました。』レビューまとめ

『女装して、1年間暮らしてみました。』のレビューをまとめると、女装男子にとって共感しまくりな内容だった、ということです。

具体的には、

  • 女装した時のトキメキ
  • 女装することに対する葛藤
  • 男と女の役割の違い
  • 男の役割が堅苦しい

などなどです。

今回の記事では細かく描写していないので、詳細は本を読んで欲しいのですが、女装を始めた人の気持ちがよくわかる本でした。

この本を読んで改めて、女装することに対してはいろんな葛藤があることを再認識しましたが、それでも僕は女装をしていて良かったなと本当に思います!!

 

男性としての役割をこなすことで達成感を味わったり、自信がついたりと人生充実しているな感じることもありますが、時々男しての役割から解放されたいな、と思うことがどうしてもあります。

パートナーがいても男性の苦しみは本当の意味で受け止めてくれる女性はほとんどいないし、どうやっても自分で解消しなければならないことが多いのが現状だと思います。

男性としての役割を経験したことがないのですから当然と言えば当然ですよね。

 

だから、そのための方法として女装っていうのは自分で自分の普段の役割から解放することができる貴重なものです。

そういう理由があるから、僕は女装することをいろんな人に勧めたいし、女装って最高だな!と思ってます。

 

僕はストレス解消の方法として女装を始めたわけではありませんが、女装している人にどんな人が多いかっていうのを調べてみると、社会的に成功している人、責任が重たい人、優秀な人が多いように思います

それだけ男性の役割って重いと感じて、解放されたいと思っている人が多いのでしょうね。

それに僕も最近責任の重たい仕事をすることがどんどん増えてきて、女装することが結果的にストレス解消になってたりします笑

最後に書籍のリンクを乗せて今回の記事は終わります!


ここまで、読んでいただきありがとうございます!

以上、ミニ缶でした!